花巻と「賢治さん」
月曜日から金曜日の5日間、岩手県と、青森の東南に位置する八戸をまわってきました。北海道に次いで面積の大きい岩手県、とにかく広く、訪れる場所ごとに風景や空気、食べ物も違い、作り手さんの熱意とか地域愛とあいまって、いつもそのパワーに圧倒されるとともに、元気をもらって帰ってきます。
初日は花巻に滞在。佐助焼売、佐助餃子を作っている「ワークステージ銀河の里」を訪問し、少しだけ色づき始めたリンゴ園と、実りはじめたひとめぼれの田んぼ、ブーケレタスのハウス栽培やお惣菜の加工場を見せていただきました。
リンゴ園の写真に映っているのは、焼売や餃子などのお惣菜や、リンゴ栽培、稲作を担当されている米澤さん。みそソムリエの資格もお持ちで、銀河の里でも天然醸造のお味噌を作っています。写真のリンゴ園は、約2,100坪の土地に160本のリンゴの木がある「米澤リンゴ園」。
焼売や餃子を扱わせていただいて、いつも思うのは、銀河の里の仕事はとても丁寧であること。焼売と餃子は、まず皮をつくってそこに機械で餡を載せ、障がい者であるお惣菜スタッフが丁寧に餡を皮で包み込んでいきます。餃子の美しいひだを見るたびに、焼いてしまうのはもったいないから水餃子にしようと思ってしまいます。(米澤さんは、焼き餃子もすごく美味しいとすすめてくださいますが。)
農業の継手がいなくて困っているのは花巻でも同じ、最近は、田んぼを銀河の里で継いでくれないかという依頼もかなり来るそうです。なだらかな傾斜のある土地で、周りには棚田が広がります。風景としてはとても美しいのですが、実は農作業はとても大変とのことでした。
そして花巻といえば宮沢賢治さん。花巻農業高校の敷地内に保存されている羅須地人協会は本当に居心地のいい場所で、一緒に訪れた友人たちもすっかりくつろいで「今日はここに泊まりたいねー」。お庭も屋内もきれいに維持されていて、花巻農業高校の生徒や元生徒たちの賢治先生への愛情を感じた時間でした。