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杉並区松庵の店舗から、お隣の宮前のシェアキッチンへ。移動距離としては、ほんの徒歩2、3分の距離ですが、引っ越しはそれなりに大変。松庵に居たのは1年ちょっとと短い期間ではありましたが、掃除をしていると入居したときのことを色々思い出して、「春は旅立ちの季節、別れの季節だな…」などと感慨に浸っておりました。

ということで、区切りにこの1年を写真で振り返ってみました。

まずは手洗い器の設置工事と、業務用冷凍庫・冷蔵庫の搬入。これらが完了して、無事に保健所の営業許可がおりたのでした。

元々通販しか考えていなかったのに、急きょ路面店に入居することになり、外装・内装の予算はゼロ。そのため室内はガランとしていて外には看板も無し。これじゃああんまりだとお品書きを作ったりポスターを作ったりと、何とか体裁を取り繕ったのが2月のオープン当時です。

看板の予算はないけれど、カッティングシートならできる！ と思ってお店のロゴと基本情報をガラス面２面に貼り付けました。工事終了後、満面の笑み。陽当たりがとても良かったので、床に映った影にちょっと感動したりしていました。

松庵はとてもお花がきれいなところ。ちょうど1年前、ミモザや木蓮が花盛りでした。ミモザのあるお宅が多く、今も真っ盛りです。

内装費がないといっても、なんとか体裁を整えないといけないので、苦肉の策でスツールの上にホームセンターで買ってきた集成材を置いて即席陳列棚（的なもの）をつくりました。東日本大震災後、石巻の仮設住宅で多目的に使える家具を作っていたグループが「石巻工房」となり、やがて商品販売を始めましたが、わたしがお世話になったのも、この石巻工房のスツールです。

それで、中はこんな感じになってきました。蛍光灯をダウンライトに変え、石巻工房のスツールを使って可動式の看板もつくり、ようやくちょっとはそれっぽくなってきたのでした。

夏には、岩手県岩泉からラベンダーを取り寄せました。

お友だちのパン職人が作ったパンリース。ハロウィンバージョンはお世話になった作り手さんにお送りしたのですが、そのまえにちょっとだけ飾らせていただきました。

クリスマスラッピング。こういう作業、すごく好きです。

今年2月に創業1周年を迎え、お友だちで、十三浜わかめを販売している会社の社長さんからお花が届きました。

そして、今年2月下旬の近くの梅林。季節が一巡しました。このあと片づけや掃除に追われ、写真を撮る余裕もなかったのですが、窓や床を拭きながらまさに同じように掃除をした1年ちょっと前のことを思い出し、短い間ではあったけどこの場所にはずいぶんお世話になったんだな、と感謝しつつ別れを惜しんだのでした。