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2012年3月10日、石巻を訪ねました。このときにどうしても立ち寄りたかったのが、石巻工房。当時、石巻市役所の近くにあった工房は、DIYの家具づくりの拠点でありながら、ボランティアの人たちも多く集まり、石巻の情報発信基地のように見えました。

「石巻スツール」「工房テーブル」など、その家具はシンプルで機能的でありながら、とても温かみがあります。丸みのある柔らかそうな木材でできているせいでしょうか。工房長に聞くと、レッドシダーという木材とのこと。赤味の強い板、白っぽい板など不揃いな色合いが組み合わさっているのが、かえって味わい深さを生んでいるようです。

それから2年後、杉並で北の玉手箱をオープンすることになり、什器として石巻工房のAA stools, AA High Stoolsを利用。そして先月新たに看板を設置したのですが、これは石巻工房さんにお願いして、手彫りの看板をAA High Stoolに取り付けていただきました。

ロゴを書いてくださった書家さんが看板を彫ってくださったのですが、元々は鋳鉄の土台を考えていたところ、AA High Stoolを見た書家さんに「こっちのほうがいい」と言われ、急きょ石巻工房さんに取り付けをお願いをしました。仕事がとても丁寧な石巻工房さん、取り付け方法、取り付け位置など細かく確認してくださり、先月下旬、無事店頭に設置しました。

その石巻工房さんが、FacebookとTwitterで、この看板のことを発信してくれました。2年以上前に出会った石巻の家具の作り手さんと、今こうやってつながっているのはとても不思議です。また、このように色々な使い道を生み出していけるのが、石巻工房の商品の素晴らしさだと思います。

AA HIGH STOOLをお店の看板たてに使用していただきました。
お店は世田谷区にある「北の玉手箱さん」東北の食べもを取り扱っているお店です。ぜひご利用ください。http://t.co/FbZKu52NEK pic.twitter.com/e5mU4JuOST

— 石巻工房 (@ishinomakilab) September 8, 2014